2015年3月15日
第3回フィールドワークの舞台は群馬県富岡市。富岡製糸場が世界遺産に選ばれたことで一気に知名度が上がった街です。
今回は一躍有名観光地となった富岡。製糸場はもちろんですが、それ以外の場所で街の歴史がどう活かされているのか、地元の方の生活はどう変わったのかなど、「世界遺産とその街並み」をテーマに観光について考えます。
スタートは街の玄関口でもある上信電鉄上信線「上州富岡駅」です。
このスタイリッシュな駅は、建築家から設計案を募集するコンペを行い、最優秀案に選ばれたTNAの設計で作られました。
当日は行政の方からこのデザイン案が選ばれた理由や、レンガの積み方や色合いについてなど駅舎についてのお話をうかがいました。
駅から真っすぐ製糸場を目指す人たちが多いですが、観光部会ではその他の建築や人気スポットなどもたくさん巡ります。
地元の方に案内していただいているので、ついつい見落としてしまいそうな場所や、隠れた名所なども見ることができます。
駅からすぐのところにある「おかって市場」。
絹の保管庫だった場所が、地元の物産を販売するお店になっています。
街の歴史を伝える建造物を有効利用している好例ですね。
「富岡市講堂」は耐震の問題で現在は使われていません。
デザイン面ではもちろん、地元の方の思い入れも深い建物が
有効利用されていないのは非常に「もったいない」。
歴史ある建物の有効活用は、全国的な課題になってくるでしょう。
世界遺産に認定された富岡製糸場の見学です。
製糸場見学は、富岡市役所の方のスペシャルな解説付きで見ることができました。
街の歴史はもちろん、ちょっとした裏話も聞くことができます。
一通り見学が終わった後は、行政や市民団体がどのようにまちづくりに関わっているかなどを発表していただきました。
上州富岡駅の建築に携わった方々も参加していただき、
素朴な疑問から、専門的な質問まで様々な意見交換が行われます。
最後は地元のお店で懇親会。
テーブルには下仁田ネギやこんにゃくなど、
地元の食材をたっぷり使ったメニューが並びます。
初対面でも、立場や職種が違っても、お酒があればみんな仲間。
観光部会メンバーには、夜に実力を発揮する猛者も少なくありません。
みなさま、おつかれさまでした!!
Written by 赤井恒平