大地の芸術祭はアートが越後妻有の自然に溶け込み、
来訪者は楽しいひと時を豊かな自然の中、また、懐かしい風景の中、非日常の世界を味わうことができます。
しかし越後妻有が記憶に残るのは、アートだけではなく、
そこで起きたことやふれあった人々があるからではないでしょうか。
拠点やアート作品内などいたるところに、とれたての野菜や飲み物が。「こんな大きいものまで!?」都会住まいはこの思い切りの良さに驚いてしまいます。越後妻有は食から入る人も少なくないのでは。
日常生活で見かけないものが、ここにはあります。
地元の方が丁寧に説明してくれ、地域への興味関心が高まります。
発見が多くて楽しい!
地域ならではの手づくり商品ラインナップも多く、つくった人の温かさを感じます。
この手づくり感がとても、日常風景に溶け込んでいます。
最後の教室近くにある布川カフェでは、芸術祭開催期間中は地域の方がスタッフとして訪れた方々をおもてなししています。
普段は地域のための趣味教室やイベントを行い、地域のにぎわいづくりに取り組んでいます。
わからないことは地元の方に聞こう!
ベリーハウスの売り子さんは地元の方で、明るく何でも教えてくれます。食事は店の様子、客の入り状況など詳しく教えてくれました。
奴奈川キャンパスの食堂では、地元のお母さんのお勧め”サト”と運営に参加している若者のお勧め”マチ”二つの定食が楽しめます。
大地の芸術祭では、対象のエリアごとに、「おもてなしマップ」というものが作られ、配布されています。
ここに記されたおもてなしの拠点だけでも、かなりの数です。
これ以外にも、作品内にさりげないおもてなしもあり、近くのカフェも加わっています。
しかしおもてなしはいやいやでなく、押し付けがましくもありませんでした。
自発的で程よく、さりげないおもてなしが居心地よく感じました。
開催者側と地元の、双方の協力なしに、おもてなしは成りえないのだろうと思いました。