アートと地域を感じる二日間の始まり

 

東京から関越道を使って約2時間。

十日町市の南からフィールドワークのスタートです。

 

最初の作品は道すがら発見した「モミガラパーク・マッドメン」。

大地の芸術祭がどのように行われているのかわからないので、みんな恐る恐るアートを観ています。

周辺には家もなく、管理している人もいないので地域との関わりを知るというよりは、アートに親しむための第一歩という感じです。


土市駅のアートで地元の人とふれあう


作品鑑賞にはパスポートを買っておくと便利です。

そこで販売している場所の一つであるJR土市駅に向かいます。

(期間中はコンビニでも入手可能とのこと)

 

ここには台湾の絵本作家が『列車に乗って(仮)』の世界を再現したアート「Kiss & Goodbye」があります。

 

この列車のような作品の中では、絵本の世界を基にした絵や映像を観ることができます。

土市駅周辺では地元の方がスタッフとして働いていました。


お土産屋のおじさんは「CLOSE」を掲げつつも、名産である「さるなし」を使ったお土産の説明をしてくれたり、受付の方はパスポートを20冊欲しいと言ったら取りに行ってくれり、最後には夕顔をお土産にくれたりと、さっそく地元の方々の優しさにふれた瞬間でした。




廃校を丸ごと会場にしたスポットで感じる、芸術祭の真髄

 

パスポートを手にいれた我々は、大地の芸術祭に行く人の多くが訪れるという人気スポット「絵本と木の実の美術館」へと車を走らせます。

 

こちらは廃校をまるまる使い、アートを展示している場所です。

新しいアートはもちろん、学校だった頃の名残があったり、

カフェがでゆっくりできたりとたっぷり楽しめます。

 

 

 

 

 

 

▼写真左:中に展示されているアートの一部

▼写真中:美術館内のHachi Cafe

▼写真右:存分に楽しむ観光部会メンバー


アーティストとの距離が近いのも魅力です

 

1日目の午後、最初に訪れたのは8×10の大判カメラで遺影の撮影をしてくれるという「名ヶ山写真館」。

 

遺影という特別な写真ですが、写っている人の表情は柔らかく、人の内面までを写しているような素晴らしい作品です。

 

そして何よりも印象に残ったのは、アーティスト自らが駐車場の交通整理をし、帰り際にはお見送りまでしてくれるという距離の近さでした。


光の館でおおらかな新潟県民の気質を体感


さて、次は世界的アーティスト ジェームス・タレルの「光の館」へ。

 

有名な作品だけあって来場人数も膨大です。

駐車スペースに困っていると、地元の受付の方が「ここに停めちゃっていいよ!」と言ってくれます。

作品解説はちょっと事務的だったかな。

 

ちなみに「光の館」周辺には他にもいくつか作品が点在しています。

 

 

▼写真左:「グリーンヴィラ」を疾走中。

▼写真中:「絵画のための見晴らし小屋」は木が茂ってよく見えない。

▼写真右:とても見晴らしの良い「河岸段丘」。


洗練された現代アートで1日目を締めくくります

 

1日目の最後は大地の芸術祭の中心地とも言える越後妻有現代美術館「キナーレ」にて、

蔡國強さんの「蓬莱山」を鑑賞。

さすが今年で6回目となる芸術祭だけあって、大物アーティストの作品も楽しめます。


この後、宿泊地であるまつだい芝峠温泉「雲海」へと向かい、

宿にて1日の振り返り&ディスカッション&酒宴を執り行いました。