アートを眺めながら贅沢な朝食タイム
2日目のスタートは松代の「農舞台」から。
朝食を提供しているお店が見つからなかったのでコンビニ飯ですが、
アートを眺めながらいただくという贅沢な時間を過ごしています。
「農舞台」はたくさんの作品が集まる松代エリアの中心的スポット。観光部会メンバーもアートを鑑賞したり、お土産を買ったり、地元のスタッフから情報収集をしたりと自由に楽しんでいます。
歴史が描く美しい風景「星峠の棚田」
越後妻有を訪れたら必ず見ておきたいのが「星峠の棚田」です。
緩やかに描かれる曲線は、昔ながらの棚田の特徴の一つ。
はるか昔より人々を支え、山を支え、生き物の命をも支えてきた芸術です。
私たちが訪れたときは鮮やかな緑色が一面を覆っていましたが、
秋は黄金色に輝き、冬は白銀の世界へと変わるのでしょうl。
季節や時間で表情を変えていく風景は、
何度でも訪れたくなる魅力を持っています。
芸術祭を代表する名作「脱皮する家」
星峠から少し降ると松代エリア最大の見所である「脱皮する家」があります。
ここは、空き家となった日本家屋に彫刻刀を入れることでアートとして生まれ変わらせた作品です。
床や壁はもちろん、柱、天井、家具に至るまで全て彫刻刀が入れられています。
また彫り痕一つひとつが均質なため、仕上がりのレベルが高いのも特徴。
人の力に圧倒される、存在感のある作品でした。
地方で芸術祭を行うこと、をテーマにディスカッション
廃校に成った小学校をまるごと使いアートの拠点にした「奴奈川キャンパス」。
ここで今回のフィールドワークのメインイベントとなっているディスカッションを行いました。
講師は、サッカーを通じたワークショップ「考えながらボールで遊ぶ、FUNサッカー」などの活動を行っている坂口淳さん、そして飛び入りで参加していただいた「脱皮する家」の作者 鞍掛純一さんです。
お二人から、地方で開催することの意義、苦労、これからの課題などをお話しいただきました。
芸術祭を彩る様々なアートを堪能
上記に紹介したもの以外にも、たくさんのアート作品を回りました。
大地の芸術祭が15年も続いているのは、地元の作家だけにこだわることなく、作品の質の高さを求めたラインナップがなされているからなのでしょう。
・写真左 「収穫の家」
・写真下 左から 「エリクシール/不老長寿の薬」
「米との対話」
「家の記憶」
「最後の教室」
内容も充実した第4回目のフィールドワーク
現代アートという過去になかった切り口で町おこしを成功させている越後妻有エリア。作品を楽しめたのはもちろんですが、地元の人が積極的にイベントに関わっており、相互関係がしっかりと成立しているのも印象的でした。
また、今回は一泊二日という行程にもかかわらず、多くの方が参加してくれました。次回は2016年の初春に行う予定です。